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【経歴】
- 1937年 山梨県生まれ
武蔵野美術大学卒業、享年70歳
- 2008年の夏も終わりかけたある日、お年を召した感じの、品の良い声の女性から「絵観るドットネット」の東京事務所に一本の電話がありました。『主人が昨年亡くなりました。いろいろありましたが、主人は生前、自分の絵をできるだけたくさんの方々に観てもらいたいと申していました。それを私は主人の遺言と思い、そちらさまに電話をかけさしてもらいました」と。
小林正治さんと言えば、すでに名声を馳せ、その作品は、専門家の間では高い評価を得ています。その奥様から電話を頂き恐縮しました。『ほとんどの作品は「山梨県立美術館」にありますが、まだ家にも何点かあります。よろしければ、これを「絵観るドットネット」に掲載して頂けませんか」そして、残暑が厳しいある日、小林様のお宅にお邪魔し、撮影したものの中から“生涯女性の裸身の魅力を描き続けた”小林正治さんのヌードを「小林正治エロスの世界」と題し「絵観るドットネット」に掲載させて頂く事に致しました。ウェブサイト「絵観るドットネット」の基本理念は、小林正治さんと同じ“たくさんの人に絵を観て頂きたい”そして絵を通じ、強いては芸術を通じ、若者の健全な精神と健全な社会づくりに貢献できればとスタートしたものです。 願わくば、この世の中に、この日本に「絵を観る文化」が創造できればと考えています。ここに掲載致しました小林正治さんのヌードは『彼のヌードにはまったくいやらしさがない。むろん、どのヌードにもエロスは匂いたっている。しかし、彼の描く女体は、芸術作品そのものである』と作家の中田耕治さんがインターネット上で語っておられるように、透きとうるような女体は、まさに小林さんの女性に対する“純”そのものかも知れません。どうぞご鑑賞ください。